喉元過ぎれば何とやら KQSIN参加振り返り

時に。
一説によれば、人間とは、本能的に刺激、つまりは適度なストレスを求めるようにできている動物なのだそうで。
たとえば絶叫マシンに乗ったり。たとえば辛い物を食べたり。たとえばホラー映画を見たり。
たとえばデスゲームに飛び込んで騙し合い殺し合ったり。

 

そんなわけで、あれだけKQCoC後に「自分はまだ未熟だ……」と抜かしていたこはさんも、あの癖になる極上のストレスが恋しくなり、勢いでKQSINに参加表明をしたのでした。


前回ぶりです。こはさんです。
なんかかっこつけてそれっぽい前フリしましたが、実際のところは残り1枠です!!!って募集ツイートを見て、あっ空いてるなら……いけるか……? とおっかなびっくり挙手してました。
そもそもキラークイーン村とは何ぞや?という話は、前回の記事を見ていただくとして……。

 

二度目のデスゲームへ

 

今回もKQCoCのときと同じく、同居人対策での一部カミングアウトの許可をいただき(結果的には同居人氏は不参加だったのですが)、いざチップ選定。
前回は胡散臭いおじさんでクリストファーを選んでいたので、逆をやりたいな……となると可愛い女の子かな……と思ったまではよいのですが、真面目に考えているときほどいらんことを思いつくもので。

そうだ、外見と中身でギャップがある子にしよう!
儚げな外見でクッソ大声とか!!!!

 

 

……といういささか不純な動機で、見た目儚そうな美少女枠っぽいカリュクスを選択。わりと好みだったというのもある。

 

前回の反省を生かすターン

 

KQCoCでは、何故クリスおじさんがデスゲームに参加するに至ったかをまるで考えておらず、アドリブで「諸事情でもう会えない別れた奥さんに会いたくて縋った」とかいう設定をつけていたのですが、今回はちゃんと考えていこうとは思っていました。

 

まあいろいろありまして……結果的に、「デスゲームの性質は理解しているが、あまり深刻に捉えられていない子」に落ち着きました。
舞台設定的には、KQ村ってゲスな大人たちがよってたかってお金を出して開催されてるとこがあるみたいですし、じゃあ参加希望者側にもゲスな大人がいてもいいよな、となり。
勝者報酬はほしい、が、手を汚すのも命を危険に晒すのも御免被る、という毒親にそそのかされて送り込まれた、ちょっと頭が弱い(ように教育された)子にしよう!と。


……途中でSCP-014-JP-EXを思い出してしまったのが悪い。
SCP-JPの中では有名な記事ですが、知らない方は読んでみてください。いっそ怪異であった方がよかったタイプの胸糞記事です。私は大好き。

 

いや、ごめんてカリュクス。ほんの少し幻想から目が覚めてきた時の、君のその顔が見たくてさあ。動かすのは私なんだけど。

ともあれ、プロローグに生かせそうなだけの設定は準備できました。


いざ鎌倉

 

前回同様、ここからはカリュクス目線の話になりますので、バイアスなしで読みたい方はログの方をどうぞ。
http://ciel.moo.jp/cheat/sow.cgi?vid=107#potofs_order=stat_type&hide_potofs=&turn=0&page=1&mode=talk_all_open&info_at=0&search=&navi=&css=cinema_center-msg_std-font&msg_style=pc_asc_50

 

今回は頑張って自分から話しかけていくぞ~。

 

 

などと思っていた矢先、話しかけてきたこの男にいろいろ狂わされることになろうとは、当時は思いもしませんでした。


それはそれとして、この村、プロローグから面白い……というと失礼か。濃い人間しかいない。

 


この人とか。

 


この人とか(本当は全文貼りたかったけどなにぶん長かった)。

 


この人とか。

 


個人的にはこのRPめっちゃ好きでした。話しかけに行きたかったんですがコミュ障な妾ちゃんは近くにいる人たちだけであっぷあっぷしていた。無念。


そうこうするうちにあっという間に開始時刻となりまして。

 

さ~て、今回の勝利条件は?

 

 

とりあえずKQではなさそう、とは思ったものの。
……死ぬほどキツくね?????

 

まず、他者に干渉できるタイプのツールがない。
そのくせ、どうにかして吊りをコントロールできなければ死ぬ。
いや噛みもコントロールできなければ死ぬぞ!?
調査ツールしかない非力極まりない身でか!?

何なのだ、これは!どうすればいいのだ?!

 

とまあ、この時点で勝てるビジョンがまったくと言っていいほど浮かばず。
この条件を見るまでは、前回、自分の情報を無警戒に出そうとして、結果的にすんごい怪しい出し方しかできずに切られたので、自分の情報を手土産に土下座外交するのは控えた方がいいかな……と思っていたのですが。

こいつぁそうも言ってられねえ……犯人側の助けが必要だ……!
腹をくくって、誰か一人に自分の情報をフルオープンして、命乞いをするしかない……!
しかし犯人に直接伝えるのはあまりにリスクが大きい。絶対に「狼」役職の方が少ないので……。

 

 

その結果の魂の叫び。条件のヤバさにパニクって、犯人役本人と繋がれないと自分の席がない、という基本的な知識すら頭からすっぽ抜けていた模様。
ちなみに当時のこはさんは、独り言がGM陣に見えないことを理解していませんでした。


その後大急ぎで情報提供と命乞いの長文メッセージと、他の人に送るためのテンプレメッセージを作成。
さて問題は誰に命乞いをするかですが……。

 

 

最初に話しかけてくれたし……プロローグ終了の時点でカリュクスが一番恩義を感じているのは彼なので……
頼むアル~~~~~~~~いい感じに犯人陣営に通じていてくれ~~~~~~~~~~!

そしてやっぱり初日は処刑がないことが頭からすっぽ抜けているのである。


既にキリキリ痛む胃袋を抱え、汎用メッセージと、とりあえずは正直な情報のやりとりを続け待っていたところ。

 

 

ハァ––––––√﹀\_︿╱﹀╲/╲︿_/︺╲▁︹_/﹀\_︿╱▔︺\/\︹▁╱﹀▔╲︿_/︺▔╲▁︹_/﹀\⁄﹀\╱﹀▔︺\︹▁︿╱\╱﹀▔╲︿_/︺▔╲▁︿/\︿╱\︿︹︿╱﹀╲/╲︿_/︺╲▁︹_/﹀\_︿╱▔︺\/\︹▁_/﹀\_︿╱︺\︹╱﹀


しかし条件を見た上で「狼」役職と話してもらえたのは、まだ首の皮一枚繋がっただけの状態。
都合のいいように言っているだけかもしれない。ひとまず安心させておいて切るつもりかもしれない。
だがそんなことはどうでもいい、アルサラーンが犯人陣営についているなら、全力で尻尾振って役に立って利用価値を示して延命させてもらわなくては……
何が何でも役に立たなくては……彼の敵は全て敵と思わなくては……死ぬ……!

 

そう思っていたはずだったんだけどなあ

 

一応、最初は本当に打算100%で、情報収集しては全部横流ししてたんですよ。
他の参加者よりまず間違いなく経験値が少ないから、考察の練度も速度も低い、なら考える材料をなるべくかき集めるのが一番役に立てる、と思いまして。
状況的に、初手でアルサラーンに全てを明かして、たとえフリでも応じてきた時点で、彼を信じてオールインするしかなかったのは、それはそうなんですけども。

 

 

そしたら翌日これですよ。

 

もう、ね。
私みたいなちょろい輩はコロッと落ちるわけです。
なんとか自分の勝利の可能性を上げるために利用するつもりが、気付いたらアルの勝利最優先、自分はそのおまけで命を拾えれば御の字、みたいになってました。
まあ実際、そのくらいのつもりじゃないと厳しかったとは思うんですけど、心持ちが全然違うじゃないですか、実際に自分の気持ちの上での優先順位がどっちになるかは。

 

そんなわけで、なんかわりと早い段階で、アルとは必要最低限の業務連絡に留めて、周囲への工作と情報収集に発言ポイントを使っていましたね。
示し合わせて、お互い「あいつ切るわ……」って言ったりしてた。正直わりと楽しかったです、アルとの関係がギスってるフリ。
というか、私の場合は相変わらずシステム面の理解というか詰めが甘く、盤面整理にえっちらおっちらしていたため、最終的に想定される盤面を複数通り用意して教えてくれたアルには感謝しかなく……。


おかげで、思う存分、他全員の味方のつもりで駆けずりまわって情報収集に集中できました。結果的にはその辺もかなり助けになっていたようで。

 

 

特にこの件。
当時は念のため裏を取っておく程度のつもりだったジェレミーへの調査ツール使用、後に当時ジェレミーがツールを使えなかったことを知り、元からほとんどなかった疑いの余地が完全になくなってしまい。
他にもいろいろと都合のいい条件が重なった結果。

 

途中で条件達成して投票保護されていたジェレミーの梯子を土壇場で外す奇襲に至りました。
一応、ずっと気の抜けない状況が続いたせいでリアルの仕事に支障が出かけて、マジでツール使用申請〆切時刻に間に合うか怪しかったんですが、そこもどうにかしまして。

 

無事に奇襲が成功しました。してしまいました。
もうここまでくると、というかこの少し前から(胃薬に頼りはしましたが)良心がまるで痛まなくなっており、理詰めでアルと自分が負ける可能性を極力潰す方向で考えて、
アルが思ったより情に弱くて、流されそうになるのをケツ引っ叩いたりして、

最終日近くなって緊張を保てずリアルガバを連発したりしましたが。

 

 

なんとか勝利。結果的には私とアルだけなら危なげなく勝利したみたいになってましたが、毎日ギリギリの綱渡りしかしてなかった。
ガバも含めたあらゆる要素が1つでも欠ければ勝てなかったと思います。めちゃくちゃプレッシャーの日々だった。

 

ラスト数日はリアルに食べ物が喉を通っておらず、同居人氏いわく若干やつれていたらしいんですが、幸いというか、自分は思いのほか図太い神経していたようで。
エピ入り翌日、前々からお誘いを受けていたフォロワーとのご飯会に出向いて、無事にもりもりごはん食べられてました。わりと、結構、かなり心配されました。その節はありがとうございました。


前回からの改善点

・パソコンを使う
・初手爆撃テンプレを、本命用とその他用の2通り作成
・手の内を完全に明かすのは一人だけ(結果的にスケスケだったことはあるけど)
・パソコンを使う
・キーワード探しをするときは、見破られてもいいからダミーをいくつか入れる
・パソコンを使う

 

特にダミーワード使用については、KQCoCで他の方が実践されてて、ついでに「ダミーワードが多すぎて怪しかった」みたいな話が後から出てたので、あからさまにダミーが入っていそうではあるものの、ワンチャンなくはないかも?のラインで「狼」を入れて5文字をキーワードとして出したりしてました。
露骨といえば露骨なので、どれが本当よ?って聞かれたら素直にダミー入れてることは言ってみたり。
後から考えれば、地獄の門の一歩手前にいたりもして、肝が冷えたりもしたんですが、過去の反省を生かして戦って、生き残れたというだけでもう、かなり成長したなあと。
正直、自分がここまで非道なことできたのか……って若干ヒいたりもしましたけども。

 

いうて自力での盤面整理がド下手、視野を広く持つだけの余裕が保てない、なんだかんだ情に流されがち、というさらなる改善点は見つかったので、次はそこんとこ頑張りたいですね。

 

余談

KQSIN、見ての通り、アルのために全てを足蹴にして駆け上がるくらいのつもりではいたので、基本的に全員が仮想敵で、全員が仮想の味方だったんですけど……

最終的に一番信頼してたのはアルじゃなくてツヅラだった気がするんですよ。手を組んだときには害になる方が難しそうだったってのはあるけど。
つまり、その。

 

 

ごめんて。